足柄城跡
城跡への登り口
標高759mの足柄峠に築かれた城、現在は足柄峠城址公園となっている。 |
一の郭(主郭)
5ヶ所の郭(曲輪)は空堀を隔て配置され、足柄峠を通る足柄古道を押さえる形になっている。 |
二の郭
|
空堀跡
|
土塁跡
|
玉手ケ池
主郭にある玉手ヶ池は、「雨乞い池」「底知らずの池」などとも呼ばれ、池の底が小田原に通じているという言い伝えがある。足柄峠の守護神足柄明神の姫・玉手姫に由来する。 |
本曲輪から眺める景色
好天に恵まれず、天気がよければ富士山が一望できる。別名「霞城」ともいう。 |
新羅三郎義光吹笙之石
義光が戦場に赴く途中、豊原時秋に笙の秘曲を伝授したという跡。 足柄峠では、その伝説にちなんで、毎年9月第2週目の日曜日に静岡県小山町と協同で「足柄峠笛まつり」が開催される。 |
足柄万葉公園
それぞれの歌碑に示した番号は現地の「案内板」に記載している歌碑設置ポイントと連動しています。5番歌碑は見つかりにくいところにあり見落としている。
1番歌碑
鳥総(とぶさ)立(た)て 足柄(あしがら)山に 船木(ふなき)伐(き)り 樹(き)に伐(き)り行(ゆ)きつ あたら船材(ふなき)を (巻3-391)
作者 造筑紫観世音寺別当 沙弥満誓(さみのまんせい)。譬喩歌。 |
2番歌碑
足柄(あしがり)の 箱根の嶺(ね)らの 和草(にこぐさ)の 花(はな)つ妻(づま)なれや 紐(ひも)解(と)かず寝(ね)む (巻14-3370)
作者不詳。相模国の歌。相聞歌で民衆の中で歌われていた恋愛の歌。 |
3番歌碑
足柄(あしがり)の 吾(わ)を可鶏山(かけやま)の 穀(かづ)の木の 吾(わ)をかづさねも 穀(かず)割(さ)かずとも (巻14-3432)
作者不詳。相模国の歌。 |
4番歌碑
わが背子を 大和へ遣(や)りて まつしだす 足柄山の 杉の木(こ)の間か (巻14-3363)
作者不詳。相模国の相聞往来の歌。民衆の中で歌われていた恋愛の歌。 |
5番歌碑
足柄(あしがり)の 崖(まま)の小菅(こすげ)の 菅枕(すがまくら) 何故(あぜ)か巻(ま)かさむ 児ろせ手枕(たまくら) (巻14-3369)
作者不詳。相模国の相聞往来の歌。民衆の中で歌われていた恋愛の歌。 |
6番歌碑
足柄(あしがら)の 御坂(みさか)に立(た)して 袖振らば 家なる妹は 清(さや)に見もかも (巻20-4423)
作者 埼玉(さきたま)郡の防人。上丁(かみつよぼろ)藤原部等母麿(ともまろ)。 |
7番歌碑
足柄(あしがり)の 御坂(みさか)畏(かしこ)み 曇夜(くもりよ)の 吾(あ)が下延(したば)へを 言出(こちで)つるかも (巻14-3371)
作者不詳。相模国の歌。相聞歌で民衆の中で歌われていた恋愛の歌。 |