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金沢寺町〜にし茶屋街

 

 寺町台(写真左)は、加賀藩の三つの寺町のうち、最大の寺院数を数える寺院群、3代藩主前田利常が、金沢城下の一向宗以外の寺院を移転させ、犀川の南に広がる高台、寺町台に寺院を集め、城下の防衛拠点にしたと云われています。今でもこの寺町寺院群は70近い寺院が建ち並び往時の面影を色濃く残しています。国の天然記念物の大桜で有名な松月寺、忍者寺の妙立寺、金沢の地名発祥の芋掘藤五郎ゆかりの伏見寺などがあります。

 寺町周辺には、江戸時代に、にし茶屋街(同右)が設けられました。石畳の通りの両側には出格子の美しい茶屋建築の町並みが残り、昔の面影を留めています。作家の島田清次郎が青年期を過ごした「吉米楼」跡地に当時のお茶屋の内部を再現した西茶屋資料館が一般公開されています。

 寺町台・寺町寺院群 (重要伝統的建物群保存地区)

高岸寺

 日蓮宗の寺院。大規模な本堂と二階建ての鐘楼が金沢市の文化財に指定されている。藩政時代、敵が金沢城に攻め込んできた際、見張り台として通報する役目を担っていた。

長久寺 

 曹洞宗の寺院。加賀藩初代藩主・前田利家公の妹・津世の菩提寺という由緒あるお寺です。

大円寺

 寛永元年(1624)創建の浄土宗寺院。3代心岩上人が誰にも拝まれることのない無縁仏の供養に建立した人骨地蔵で知られる。

法光寺 

日蓮宗の寺院。

立像寺

 日蓮宗の寺院で、金沢市最古の寺と言われている。飴買い幽霊伝説があり、本堂と鐘堂が金沢市指定文化財になっている。

妙法寺

 樹齢が400年のドウダンツツジが本堂裏にある。樹高約4.0m、葉張は東西方向に約7.15m・南北方向に約7.3m、根元周は1.55mで、石川県では最大のドウダンツツジで、金沢市の天然記念物に指定されている。

伏見寺

 真言宗の寺院。養老元年(717)創建の古刹。金沢の地名の由来となった伝説の主人公、芋堀藤五郎ゆかりの寺。本尊の阿弥陀如来蔵は平安初期の金銅仏で、国指定の重要文化財です。

松月寺

 曹洞宗の寺院。土塀を壊して枝を道路側に出している松月寺の桜は小松城から移植され国の天然記念物に指定されている。

淨安寺

 浄土宗の寺院。浄安寺の寄木造り阿弥陀如来座像は金沢4大仏の1つと数えられている。

極楽寺

 浄土宗の寺院。後醍醐天皇の第八皇子の明心仏眼法親王によって草創された皇室ゆかりの寺院。

承証寺

 法華宗の寺院。安宅浦の沖合より浮かび上がったといわれる鬼子母神に祀られている鬼面や俵屋宗達の作とされる「萩に鬼」が本堂板戸に残されている。また、幕末に勤王の説を唱えて処刑された福岡惣助の墓などがある。

妙立寺

 寛永20年(1643)、加賀藩主前田家の祈願所として創建された寺。幕府の加賀藩征伐に備え、敵の目を欺くため数多くの仕掛けが施されている。その内部は23の部屋と29か所の階段、4階7層からなり、「忍者寺」の異名をもちます。

西方寺

 天台真盛宗の寺院。前田利家の子で後に豊臣秀吉の養女となった菊姫の菩提寺でもある。

三光寺

 寛永12年(1635)の創建。明治11年(1878)に内務卿の大久保利通を暗殺した旧加賀藩士らの会所だったことで知られる。

国泰寺

 臨済宗の寺院。国泰寺の裏のほうに樹高16メートルのイチョウの大木のある樹林があります。国泰寺は高峰譲吉の菩提寺でもある。

香林寺

 願掛け寺として知られる曹洞宗の寺院で、庭にある「幸福の道」を時計回りに3周し、最後の3周目に自分の干支像の前で願掛けをして、さらに白不動に願掛けをすると願いが叶うそうです。

妙慶寺

 浄土宗の寺院。天狗さんの寺と呼ばれている。本尊は運慶作と伝えられる阿弥陀如来像。松平家の菩提樹。

雨宝院

「愛の詩集」「杏っ子」などの名作を残した室生犀星ゆかりの密宗寺の寺院。

玉泉院天満宮

 前田利長の正室永姫(玉泉院)の父である織田信長を密かに祀っていたとされている。

寺町鐘声園

 寺町界隈の寺院庭園を参考にして造られた回遊式の枯山水庭園。

内部の庭園

六斗の広見

「広見」というのは、防火上から道路を広くして広場のようにして延焼を防ぐ場所です。ここは市内最大の広さがあり、「六斗の広見」と呼んでいる。


 にし茶屋街

にし茶屋街

 金沢の三茶屋街の一つ。ひがし茶屋街と同じく1820年に設立された。出格子が美しい茶屋建築の町並みが残っている。

西茶屋資料館

 作家島田清次郎が過ごしたお茶屋「吉米楼」跡地に島田氏に関する資料が展示されている他、お茶屋のお座敷を再現したコーナーがある。

華の宿

 通常「一見さんお断り」のお茶屋がほとんどの中で、茶屋様式の建物を見学することができる。

犀 川

 浅野川が「女川」と呼ばれるのに対し、犀川は豪快な流れから「男川」と呼ばれている。