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志波城跡・志波城古代公園

 

 志波城は北上川と雫石川の合流地近くに、延暦22年(803)、蝦夷(えみし)と呼ばれる東北の人々を平定するために、桓武天皇の命を受けた坂上田村麻呂によって築かれた。

朝廷の東北地方の拠点として置かれた陸奥国府多賀城を拠点に、陸奥国に十数ヶ所作られた城柵のうち、多賀城にも匹敵する最北最大級の城柵。しかし、一方で度重なる水害に悩まされ、築城から約10年後に徳丹城へ移転し、廃城となった。

 志波城跡は1976年の東北自動車道建設に伴う事前調査などの成果をもとに、現在、志波城古代公園として、当時の外郭南門や築地塀、櫓、政庁官衙域が復元整備されている。 復元した外郭築地塀は全国最長規模のもので、正門となる外郭南門は復元された古代の門としては奈良の平城京跡朱雀門に次ぐ大規模なものです。

 

志波城跡は文献資料や発掘調査成果をもとに、当時の建物の復元・平面展示が行われている。

 

外郭南門・築地塀・櫓

 正門となる外郭南門は、桁行15m、高さ11m、五間一戸の櫓門で、復元された古代の門としては、奈良の平城京跡朱雀門に次ぐ大規模なものです。その両側には土を堅く突き固めて積み上げた築地塀と櫓が建てられている。復元した外郭築地塀は、高さ4.5m、全長252mと全国最長規模の復元例です。

外大溝と櫓

 外郭の規模は、一辺928mの外大溝、一辺840mの土地を固めた土塀(築地塀)で囲まれ、築地塀の各辺中央には、約60m間隔で櫓が建っていた。

政庁正殿

 政庁とは城司が政治や儀式を行う場所で、城内中央やや南寄りに150m四方を築地塀で囲まれていた。

政庁東脇殿

 政庁の中心は正殿。その周囲に東脇殿・西脇殿が配置されている。

政庁西脇殿

 政庁の中心は正殿。その周囲に東脇殿・西脇殿が配置されている。

北東官衙

 政庁の周囲には役人が儀式の準備や記録などの行政実務を行った官衙が復元されている。

政庁南門

 政庁には政庁南門、東西門、高さ3.5mの築地塀が復元されている。

政庁西門

 政庁には政庁南門、東西門、高さ3.5mの築地塀が復元されている。

政庁北門

 12本の柱で平面展示されている。

竪穴建物 

 外郭南辺には、兵舎として使われていた竪穴建物3棟が復元整備されている。

公園内風景

 公園内一角には、のぞかな田園風景も見られる。

官衙建物内 展示室 

 土器類などの発掘遺物が展示されている。