岡田遺跡(寒川町岡田)
岡田遺跡は、県営岡田団地(岡田もくせいハイツ)立替に伴い、昭和57年から昭和63年まで発掘調査が行われました。その後も何度か調査が実施され、調査の結果、縄文時代中期(今から4000〜5000年前)を中心とした巨大集落が確認されました。
その大きさは、日本でも最大級の縄文時代の集落といっても過言ではありません。500軒以上の竪穴住居址が確認され、全体では1000〜1500軒にものぼると推定されます。
また、弥生時代後期の方形周溝墓や竪穴住居址も確認され、弥生時代にも集落や墓域が形成されていたものと考えられます。出土した土器や住居のレプリカは、寒川町文化財学習センターで見ることができます。
上段の写真は、県営岡田団地(岡田もくせいハイツ)
下段は越公園(もくせいハイツ隣) |

出土土器
写真は県立博物館資料より |
住居内遺物出土状況
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住居跡出土状況
写真は現地の案内板より |
<ひと足のばして>
安楽寺(寒川町岡田)
安楽寺は養老2年の開創と伝えられ、江戸時代には寒川だけでなく、海老名、藤沢市に及ぶ末寺18ヶ寺を支配していました。
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大応神塚(おおじんづか)
大(応)神塚は岡田の安楽寺の西側にある前方後円墳で、全長約50m、後円部の高さ約5mという規模です。明治41年に発掘調査が行われ、鏡、勾玉、切子玉、直刀などが出土しました。また、昭和52年には、県教育委員会の測量調査も行われ、これらの成果から5世紀前半の墳墓と推定されています。出土遺物は寒川神社に保存されています。
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