梶ヶ谷神明社上遺跡(市重要歴史記念物)は、標高40m〜45mの多摩川丘陵の矢上川の沖積地を望む下末吉台地、現地名では川崎市高津区梶ケ谷に位置する弥生時代中期の集落で、川崎市内の弥生時代の遺跡としては最古のものです。
昭和42年(1967)と平成5年(1993)の2次にわたって発掘調査が行われ、弥生時代中期宮ノ台期の竪穴住居跡2軒(2次の1軒の規模は「隅丸長方形」で東西径8.6m・南北径7.1m)、出土遺物としては壺,甕、台付鉢、石器環状石斧、板状鉄斧、勾玉類など土器59点・石器11点・石製品4点・鉄製品4点が発見されている。
川崎市市民ミュージアムの「郷土・川崎を掘る」の企画展(2012年6月30日〜8月26日)を見学、縄文時代から奈良時代までの石器や土器、鉄器など約450点の実物が展示されていた。
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