
水沢城は1629(寛永6)年、伊達家一門の留守宗利が入城してから幕末までの約230年間1万6千石の居城であった。
城は、正確には水沢要害と呼ばれ、一之曲輪(本丸)二之曲輪(二の丸)三之曲輪(三の丸)南曲輪などにわかれ、曲輪を囲んだ土塁に杉や松が植えられていたが、現在は、三之曲輪跡の奥州市役所前(写真)にこの姥杉一本だけが残っている。
市役所周辺には、伊達支藩の留守氏時代の城下の武家屋敷の名残が今も見られ、往時の面影を感じさせてくれる。また、この地からは、後藤新平、斎藤実、高野長英など多くの偉人を輩出している。
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